だるいけど頑張る

船員のブログです。船のこととか、カブとかいろいろ書いていきます

うちのバアサンがカブ乗りだった話。

ふと思い出したので書く。

 

俺のバアサンは元カブ乗りだった。それ知ったのはガキの時。当時の俺は車が好きだったので耳もくれず。親父の乗るシヴィックTYPE Rに乗りたくてよく運転席に座らせてもらってた。

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やっぱ今見ても好き



話を戻す。

社会人になって自転車通勤が苦になって買ったそうだ。ついでに原付に乗るには免許が必要なのでついでに取得。バアサンの勤めていた工場は当時、バアサンの実家から少し離れたところにあるが、長野県の山奥なので勾配が急だったりで自転車で通うには結構しんどかっただろう。多分俺も速攻で買ってたよ多分。

 

当時もう結婚(26歳)してて、俺のジイサンに買ってもらったそうだ。今はとっくに店をたたんでて存在しないけどナントカって自転車屋に売ってたらしい。チャリと一緒に50ccの原付も一緒に売ってたって昔はよく聞くよね。

 

1968年に原付免許取ったから当時乗ってたと思われるタイプはこれ?

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スーパーカブC50

車体色は緑色だったそうだからもしかしたら後期のものかもしれないけど。それか型落ちモデルのC100乗ってたのかな?あれもC100とはいってるけど50ccだしね。
バアサンは足でエンジンかけたよって言ってた。そりゃそうだろう。セルスイッチなんて当時はついてないし。そしてバリバリのキャブ車だったろう。今はカブでもFI制御(コンピュータで燃料噴射調整)は当たり前、セルスイッチもついてる。最新型はスマートキー仕様というなんともゴージャス・・・。

 

で、今はもう家に残ってないから、確かめようもないんだけどね。

 

てかうちの家族、いらないもの簡単に捨てすぎなんよ。バアサンは当時かぶってたヘルメットを1年前に捨てたらしい。見たかったのにな~。当時のヘルメット。

なんで捨てちまったのさ??と問うと、「あんなボロイのとっておいても虫がわくでなぁ、びしょったい」と笑いながら返した。

 

 

 

 

そして時は流れる。

 

バアサンに子供が授かった。俺の親父殿だ。今の親父殿はヤニカスで中年太りだけど当時はかわいかった。そして昔も今も優しい。

バアサンは結婚してから何回か実家に帰ってたそうで、カブの後ろに当時ヒトケタの年だった親父殿を乗せて田舎のあぜ道を走ったそうだ。

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画像はイメージよ

当時は法規制も緩かった?らしいから自由だけど、今はもうやっちゃだめだよね・・・。

 

親父に聞いたらそれは今も覚えているそう。いい思い出だよね。

 

 

 

昭和51年、バアサンは車の免許をとった。カブで自動車教習所へ通ったそうだ。そして道路事情が改善されて田舎にも車が多くなってきた。車を持つのは金持ちという時代ではなくなったのだ。もりろん車も買った。日産のブルーバード?だったかな。

そのころからカブは乗らなくなっていったそうだ。圧倒的に車のほうが便利だろうから。今もね。

 

そしてカブは親父殿の手に。免許をとった当時18の時に車を買えない彼はカブを乗り回してたそう。そりゃ、原付免許がハッピーセットでついてくるからそりゃ乗るでしょ。

 

そこからうちの家族にはカブに関する記憶がないそうだ。ジイサンが売ったのか、事故して壊れたのか。いずれにせよ年式は古いものだろうから廃車は確定しているだろう。それかたまに見るレストア動画に出てるめっちゃ古いカブのように誰かが大事に大事に乗っていたら奇跡だね。まだ残ってたら整備しなおして乗りたかったなぁ・・・。俺の技術じゃ半年以上はかかるかもだけど(笑)

そうそう、整備はしてたみたいだよ。バアサンは今も機械音痴がひどすぎるから多分ジイサンにやってもらってたんだろう。あの人は数年前までベテランの土方だったから工具は俺以上に持ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は流れる。

平成へ。

 

 

 

俺が生まれ、25年後。

 

夜、21時を過ぎた実家にみんなに見覚えのある丸目が姿を現す。

 

以前よりパワーアップし、原付2種となった車体。多少形は変われど丸い愛らしさは変わらない。

荷台にはパッキングされた大荷物。

 

俺がカブに乗って神奈川から長野へ帰省したのだ。

長い道のりだった。寒いし。

 

うん、ぽつり家にカブが戻ってきた。40年の時を超えてな。

 

バアサンは懐かしそうにカブを撫でた。

親父殿は当時の好奇心が戻った?のかカブに跨ったのだった・・・。

 

 

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帰省途中の一枚


(なんでこの話を書いたのかというと単にそういう気分だったからです。俺、結構昔話好きだからさ。バアサンはまだ元気だけどいずれは聞けなくなるだろうからね。)

 

おわり